世界観


各キャラクターが住む街と其処に住む種族の説明になります。
尚、各シリーズ(?)のキャラクターは同じ街―幻夢街で生活しています。

この世界には三つの世界が存在します。
一つは第一界層、と呼ばれる天界。
一つは第二界層、と呼ばれる地界。
一つは第三階層、と呼ばれる魔界。


遥か遥か遠い昔、世界は階層に分かれる事無く、一つの世界でした。
まだ、世界が一つだった頃、天界と魔界との大きな戦争がありました。
長い長い戦いを経て、大きな戦争にも飽きた頃、誰かが言い出しました。もう戦いは沢山だ。もう辞めよう。
声は小さく、けれど広く広く広がって、幾ら戦っても決着が着かない、と悟った天界と魔界はお互いの世界に結界を張る事で和解しました。
以後お互いの世界に干渉しないという盟約によって、戦争は終わります。
戦争の終焉を持って、二度と戦うことはしない、という証明として、神も魔王も眠りにつきました。

その時張られた結界が分けた世界を、第一界層、第二界層、第三階層と呼ばれるようになりました。




天界

 天使が生まれ住む、第一界層と呼ばれる美しい世界です。(地上と同じように朝も夜も存在しますが、四季は存在しません)
 生まれた時には既に階級が決まっている、統制の取れた完璧なピラミッド型社会で秩序が重んじられています。
 神を頂点としていますが、現在神は眠りについている為、何名かの天使が舵を取っています。(上級天使である彼らが地階に姿を現す事はありません。)
 天界から地界へ通り抜ける門が存在しますが、天使又、堕天使以外その存在を知らず、天使、又は、天使に戻る堕天使以外通る事は出来ません。
 神の庭の奥に魔界に通じる封じられた扉がある、といわれては居ますが、真実は謎です。
 また、天使が住む世界を詳しく語る事は無く、その多くは謎に包まれています。

地界

 人間、獣人、亜人、エルフなど妖精、ドールなどが生まれ住む第二界層と呼ばれる世界です。
 国、街、地域によって住む種族が単一であったり、多種多様な種族が住んでいたりと様々です。
 魔法を中心とした学都市があったり、魔法の存在しない現在の日本のような国があったり、忍者などがいる国があったり、芸術国があったり、未開の地が存在したり、天界に傾倒している国や、魔界に傾倒している国など、多種多様です。

精霊界

 精霊界は厳密には第二界層ではないのですが、第二階層に並ぶように存在している為、第二界層と括られています。
 精霊と一部エルフは此方に属します。彼らは地界にあまり干渉せず独自の生活を送っています。
 精霊界から地界への門、地界から精霊界への門を潜る事が出来るのはこの世界の出身者のみに限られます。
 その為、地界でエルフはハーフの子供が出来た場合、子供は此方へ渡る事は出来ません。

魔界

 悪魔(吸血鬼を含みます)魔獣人など魔族、ドールが生まれ住む第三界層と呼ばれる世界です。(地上と同じように朝夜は存在します。)
 天界と同じく魔王を頂点とする、ピラミッド型社会のようですが、完璧な実力主義社会でもある為、ピラミッドの形は良く変わります。
 一応家柄と階級は存在しているようです。
 魔界から地界へ通り抜ける門が存在しますが、悪魔、魔獣人、魔界出身のドール以外通り抜けることは出来ません。
 魔王の城の置くに天界に続く封じられた扉がある、といわれては居ますが、真実は謎です。
 悪魔が語る魔界は常に嘘が織り交じられており、その多くは謎に包まれています。

幻夢街

 各シリーズの舞台となる街です。
 別名神隠しの街、とも言われ、各階層が何らかの事情で混ざり合った折、空間の歪に落とされた人々が辿り着く街でどの階層にも属していません。
 世界が階層に分かれた折、生まれた空間の歪に落とされた第一界層、第二界層、第三階層の人々によって作られました。
 当初は戦いもあったようですが、やがては自治政府も作られ、現在は平和そのものの、中立街です。
 長い時を経た後、この街から元の世界へ帰る術も発明されている為、直ぐに元の世界に帰る人も居ますが、住み着く人も居ます。
 元の世界に帰る事が叶わなかった人々の子孫は一応、第二界層に属す、という事になっており、第二界層になら移動する事が出来るようです。
 唯、天使の場合は第一階層に属すようです。
 
 地界、また、天界では空間の歪みを観測する事が出来る技術が存在しているようで、あえてこの街を訪れる者も居ます。





■神

 天使の頂点にたつ存在で、天界の主です。
 魔王と同じ親から生まれた存在でもあります。
 魔界との戦いの折、天使に強力な光属性の聖力を与えました。
 和解の後に神の城の奥深くで眠りについています。―――覚醒める事が無いよう、祈りながら。

■魔王

 悪魔、魔獣人の頂点にたつ存在で魔界の主です。
 神と同じ親から生まれた存在でもあります。
 天界との戦いの折、魔族に強力な闇属性の魔力を与えました。
 和解の後は魔王の城の奥深くで眠りについています。―――覚醒める事が無いよう、願いながら。

■天使

 神を盲目的に敬愛する天の御使い。
 一般的に高い聖力と生命力、リング、また白い鳥型の翼を背に持っています。(リング、翼を隠す事が可能。また翼は一対とは限りません。)
 上級天使になればなる程、人の姿から遠ざかり、天界(第一界層)から出る事を厭うようです。
 生まれつき例外なく聖属性を持っています。
 この街の理として、天使以外の種族を伴侶、もしくは恋人とした場合天使は例外なく堕天させられます。

■堕天使

 何らかの事情で天を捨てた天使、もしくは罪を犯し堕とされた天使です。
 例外なく、第一界層出身者です。堕天状態のまま第一界層に戻る事は出来ず、堕天後は第二界層、または、第三階層を根城にします。
 堕天したにも関わらず、神を敬愛する者も居ます。
 一般的に馬鹿高い魔力と生命力、また灰色〜黒色の鳥型の翼を持っています。(天使と同じく翼を隠す事が可能。また翼は一対とは限りません)
 濃い黒色の翼を持つ者ほど罪深き者と呼ばれますが、実際の所は謎に包まれています。
 尚、翼は元来白い物が染まるだけで、翼の形状が変わる事は有りません。同時に瞳の色、髪の色が変色する者も居ます。
 また、聖属性から闇属性に変わる為、例外なく闇属性を持っています。
 審判の門を使用すれば、堕天使から天使に戻る事が出来ます。ただし、他種族との婚姻、天使以外の恋人持つ者は天使には戻れません。

■悪魔

 一般的に馬鹿高い魔力、生命力を持っています。が、短命の者も多い為、全員が全員、不死ではないようです。
 天使や堕天使とは違い、姿形は多種多様で、一概にコレとは言えません。
 使い魔を持つ者も多く、人間と契約を交わしている悪魔も居ます。
 例外なく闇属性を持っています。
 また、主に吸血を行う種族を、吸血鬼とも呼びます。
 
■魔獣人

 第三階層出身の獣人。獣と半獣人、人間の姿に変わる事の出来る種族で、闇属性の魔法の能力も有します。
 唯、高い能力を持つ魔獣人程魔界の奥にいる為、出てくる事は有りません。
 一般的に悪魔と一括りにされますが、第三世界では固定の獣変化か、2種以上の変化が出来るか、で分別しているようです。
 各獣特有の人間離れした勘、身体能力も有しています。尚、生命力は其々異なるようで、短命の者や長命の者も居ますが、魔族との使い魔契約を行っている者が多く、大抵は主人と同じ位の年数を生きるようです。
 魔獣が悪魔と使い魔契約をした折、魔獣人となる場合もあります。
 
■人間

 平均的な身体能力と現在人と同じ程度の生命力の極普通の人間です。例外なく第二界層出身者です。
 稀に霊能力と呼ばれるような能力を持つ者が居ます。
 純粋な人間は例外なく、無属性で魔法は一切使えません。
 例外として、先祖に天使や堕天使、悪魔、魔獣人が居れば魔法の能力を有しています。(幻夢街の人間は基本、魔法能力を有しています)
 先祖に天使が居れば、性質聖の魔法の能力、堕天使、悪魔、魔獣人が居れば、性質闇の魔法の能力を有します。
 また、先祖に聖属性の者と闇属性の者が居た場合、性質無の魔法の能力を有します。
 また、魔法能力が高くても、天使、堕天使、悪魔には及びません。

 性質聖の魔法の能力は闇属性の者に強く作用する反面、闇属性の魔法に耐性が有りません。
 性質闇の魔法の能力は聖属性の者に強く作用する反面、聖属性の魔法に耐性が有りません。
 性質無の魔法の能力は闇属性、聖属性に平均的に作用しますが、どちらの属性の魔法にも耐性があります。

■獣人
 
 獣と半獣人、人間の姿に変わる事の出来る種族で、例外なく第二界層出身者です。
 獣がそのような能力を得た場合にも獣人と呼ばれます。
 各獣特有の人間離れした勘や身体能力を有しています。尚、生命力は其々異なるようで、短命の者や長命の者も居ます。
 例外なく無属性で魔法の能力は一切持ちません。
 
■亜人

 獣の耳を持っているだとか、鱗があるだとか、身体的特徴として人間と異なる者を指します。
 獣人のように姿を変える事は出来ません。例外なく第二界層出身者です。
 身体能力は平均的で、現在人と同じ程度の生命力の極普通の人間です。
 稀に霊能力と呼ばれるような能力を持つ者が居ます。
 獣人型の亜人は基本的に魔法能力を持ちません。先祖に天使、堕天使、悪魔、魔獣人が居ても其れは変わりません。
 ただし、先祖にエルフを持つ亜人に限っては、聖性質の魔法の能力、ダークエルフを持つ亜人に限っては、闇性質の魔法の能力を持ちます。
 先祖にエルフが居ると基本的には白い肌、ダークエルフが居ると赤褐色の肌をしている、と言われています。
 また、魔法能力が高くても、天使、堕天使、悪魔には及びません。

■ドール

 自動人形、ゴーレムを差します。
 自動人形は無属性で魔法能力を有しませんが、ゴーレムは作成者が属性付与している為、その属性の魔法を使用することが可能です。
 但し、使える魔法はゴーレムの属性魔法のみ、で使用時には生命を削ります。
 第二界層、第三階層出身です。子どもが出来ない為、ハーフの存在もありません。
 ドールの形は様々で、老若男女、人型、獣型、天使型、悪魔型、獣人型などなど。

■妖精

 肉体を持っています。背中に透明な虫のような羽を持つためか、虫と間違われることも多いようです。
 サイズを変更することが可能で、虫サイズから人間サイズまでなら変化出来るようです。
 他種族と子を為す事が出来ません。

■精霊
 基本的に肉体を持たず、所属する属性の魔力のみの存在です。
 精霊界でのみ、自然発生します。尚、寿命等は不明です。

■ハーフ

 多種多様な種族が入り混じって出来た街の為か、幻夢街出身者には純血種は殆ど居ません。
 嘗ては天使と悪魔のハーフも存在したようですが、現在では法律が制定され、天使は他の種族と交ざる際、堕天する事が前提となっています。
 悪魔と天使の相反する属性が互いを害す事が理由とされています。




……使われるのはこの一部かもしれません………(遠く)
2007.05.13

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